こんにちは、ヤマトです。
「AIが休まず市場を分析して運用してくれる」
こういう言葉を、この1年で何度も見かけるようになりました。
今回は、その中でも名前を見かけるザイチェーンAIを調べました。
ザイチェーンAIは、電話番号を入力する前に一度止まってほしいサービスです。
ヤマト 私のLINEにも「これは本物の会社ですか」という質問が届いています。
「ザイチェーンAI 口コミ」で検索しても、実際に使った人の声は出てきません。
あなたが今どこまで話が進んでいて、かかってきた電話に出るべきかどうかは、検索では分かりません。
まだ入力していない方も、もう連絡が来ている方も、今の状況をそのまま送ってください。
ザイチェーンAIの口コミは1件も見つからない|結論
ザイチェーンAIには口座を開かないでください。
公式サイトの本文とライセンスのページを突き合わせて、書いてある内容を1つずつ確かめました。
トップページの先頭は、こうなっています。

見ての通り、最初に出てくるのが4項目だけの口座開設フォームです。
サービスの中身より先に、電話番号を書く欄が来ます。
ヤマト 何をしてくれるのかが分かる前に、連絡先を渡す流れになっています。
書き方そのものは丁寧で、リスクの注意書きもきちんと入っています。
「収益は保証されません」と自分から書いている点は、正当に評価すべきところです。
ただ、丁寧に書かれている部分と、実際に確認できる事実がかみ合いません。
たとえば公式サイトは金融庁のロゴを掲げていますが、その隣に金融庁の記載は承認や推奨ではないという断りも並べています。
言っていることが、同じサイトの中で反対を向いています。
「もう電話番号を入れてしまった」という段階でも、遠慮なく声をかけてください。
この先どんな連絡が来る形になっているのかを、一緒に整理できます。
ザイチェーンAIとは何をするサービスなのか
自分では取引をしない、申し込みの取次ページです。
これは私の推測ではなく、公式サイトのライセンスのページに書いてあります。
その先頭部分がこちらです。

「提携先ブローカーへの申込取次に関する静的な情報ページを提供しています」と書いてあります。
続けて、口座開設の審査、注文執行、入金と出金、資金管理、本人確認は直接行わないとも明記されていました。
つまり、AIが運用してくれる場所ではありません。
ヤマト トップページの印象と、ライセンスのページの説明がまったく違います。
入力した情報は提携ブローカーへ渡る
フォームの下には、小さな字で行き先が書かれています。
登録の流れとして案内されている4ステップがこちらです。

2番目が「担当者からの確認のお電話をお待ちください」です。
3番目で「¥38,000の初回入金でシステムを有効化」と続きます。
フォームを送った時点で、氏名と電話番号とメールアドレスが提携先へ渡り、そこから電話がかかってくる流れになります。
その提携先ブローカーの名前は、サイト内のどこにも書かれていませんでした。
どこの会社に個人情報が渡るのかが分からないまま、送信することになります。
会員ページがあるのかないのかも合っていない
ライセンスのページには、もうひとつ気になる記述があります。
クッキーの説明の中に、こう書かれていました。

「当サイトは会員ログイン機能を持たず」とあります。
ところが、お問い合わせのページを開くと、書いてあることが変わります。

こちらは「ログイン後の会員ページから担当マネージャーへご相談いただけます」です。
同じサイトの2ページで、会員ページがあることになったり、無いことになったりしています。
ヤマト 文章をまとめて用意して、突き合わせをしていないのだと思います。
さらに、ライセンスのページには決済画面も入金フォームも持たないと書かれていました。

出金の申請機能も無いと自分で書いています。
では、この作りのサイトが、なぜ信用できそうに見えるのか。
ザイチェーンAIが金融庁のロゴを掲げている
トップページの中ほどに、日本の有名な組織のロゴが並んだ画像があります。
その部分がこちらです。

見出しは「ザイチェーンAIの信頼を支える基盤」です。
その上には「国内の主要金融機関・監督当局との連携のもと」と書かれています。
赤枠のとおり、金融庁のロゴの横に、本プラットフォームの運営が規制に適合するよう監督する、という説明が入っています。
金融庁が個別の民間サービスを監督して安心を保証する、という仕組みは存在しません。
ヤマト ここまで堂々と書かれていると、逆に本当かなと思ってしまいますよね。
なお、ここに出てくる三菱UFJ信託銀行や金融庁、野村アセットマネジメント、日本銀行はいずれも実在します。
ただ、これらの組織の側がザイチェーンAIに関わっているという事実は、確認できませんでした。
名前とロゴを使われた側であり、これらの組織に落ち度があるという話ではありません。
みずほの見出しに日本銀行のロゴが入っている
この画像には、作り手の雑さがそのまま残っています。
いちばん下の枠を見てください。
見出しはみずほフィナンシャルグループなのに、その下に置かれているロゴは日本銀行のものです。
説明文も「日本を代表するメガバンクとして」となっていて、日本銀行の説明にはなっていません。
ロゴと社名の組み合わせすら合っていない画像を、信頼の根拠として出しています。
ヤマト 本当に連携している相手なら、ロゴを取り違えることはないはずです。
この画像の中には、自動売買成功率92.7%という数字も入っていました。
では、この会社にはどこへ連絡すればいいのか。
ザイチェーンAIの連絡先は六本木ヒルズの総合案内と同じ
公式サイトのフッターには、住所と電話番号が載っています。
その部分がこちらです。

赤枠のとおり、住所は六本木ヒルズ森タワー、電話番号は+81 3 6406 6000です。
会社名も、階数も、部屋番号もありません。
この電話番号を確認したところ、六本木ヒルズの公式サイトに同じ番号が載っていました。

六本木ヒルズのインフォメーションセンター、つまり施設の総合案内の番号です。
郵便番号の106-6108まで一致していました。
ヤマト この番号にかけても、出るのは六本木ヒルズの案内係です。
24時間365日サポートと受付時間が合わない
公式サイトは、サポート体制を日本語・24時間365日と書いています。
一方、載せている電話番号の受付時間は11時から19時です。
電話に出る側は、そもそもザイチェーンAIとは関係がありません。
商業施設の代表番号を自社の連絡先として載せているので、トラブルが起きたときに連絡が取れる先がない状態です。
会社名も出ていないため、国税庁の法人番号公表サイトで調べようにも、検索する社名がありません。
「電話がつながらない」「担当者と連絡が取れない」という段階の方は、そのまま送ってください。
カード払いなら支払いを止められる場合があるので、そのやり方も私からお伝えします。
ザイチェーンAIの最低入金額は約37,500円でレバレッジは1000倍
お金の条件は、トップページの上のほうに並んでいます。
その部分がこちらです。

赤枠の下側のとおり、最低入金額はUS$250、日本円で約37,500円です。
そして最大レバレッジが×1000と書かれています。
国内では個人のレバレッジは2倍が上限
このレバレッジ1000倍という数字が、いちばん分かりやすい違和感です。
日本で暗号資産の証拠金取引を提供している登録業者では、個人向けのレバレッジは2倍が上限になっています。
金融庁の審議会の議事録にも、業界側の発言としてこう記録されていました。
過去の事件によって個人向けのレバレッジが大きく下げられて今は2倍ですけれども
金融庁「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」第2回議事録より
1000倍という条件は、日本の登録業者からは出てきません。
つまり、電話をかけてくる提携先は国内で登録された業者ではない、と読むのが自然です。
ヤマト 1000倍だと、価格が0.1%動いただけで預けたお金が全部なくなります。
料金プランと最低入金額の説明が合っていない
金額の説明も、ページごとにばらついています。
料金プランの欄はこうなっていました。

標準プランが34,000円です。
一方、登録手順のところでは38,000円の初回入金と書かれ、条件の欄では約37,500円と書かれています。
| 書かれていた場所 | 金額 |
|---|---|
| 取引条件の欄 | US$250(約37,500円) |
| 登録の4ステップ | 38,000円 |
| 料金プランの欄 | 34,000円 |
同じサイトの中に、3種類の金額が並んでいます。
どれを払えばいいのかが、読んでも決まりません。
お金をかけて仕組みを使うこと自体は悪くありません。
ただ、いくら払うのか決まらない状態で電話を受けるのは避けてください。
ザイチェーンAIが出している数字はどれも一致しない
成功率も利用者数も、置かれている場所ごとに違います。
ページ下部にある統計の並びがこちらです。

利用ユーザー数251,000、平均的な月間成功率90.8%とあります。
ところが上のほうでは「20万人以上が利用中」、特徴の欄では「成功率84%の高いパフォーマンスを実現」でした。
さらに本文を読み進めると、また別の数字が出てきます。

こちらは精度99.2%です。
先ほどのロゴ画像に入っていた自動売買成功率92.7%も足すと、成功率だけで4つの数字が並ぶことになります。
| 書かれていた場所 | 数字 |
|---|---|
| 特徴の欄 | 成功率84% |
| ロゴ画像の中 | 自動売買成功率92.7% |
| 統計の欄 | 月間成功率90.8% |
| 本文 | 精度99.2% |
ヤマト どれかが本当なら、残りの3つは本当ではないことになります。
2024年に始動なのに業界経験は7年以上
年数のほうも合いません。
トップページの説明では、ザイチェーンAIは2024年に東京で始動したことになっています。
なのに統計欄には7.0年以上の業界経験と書かれていました。
ドメインが登録された日を確認すると、2026年2月13日でした。
サイトができて半年ほどの状態で、7年以上の経験を掲げていることになります。
登録者にはドメインの管理を代行する事業者の名前が入っており、本来の登録者は非公開でした。
こうなると、収益ランキングの数字も同じ調子で作られていると考えるほうが自然です。

2か月で1,900万円という数字が、顔写真つきで10人分並んでいます。
このランキングにも、参考例であって成果を保証しないという注記が付いていました。
ザイチェーンAIの口コミ・評判とTrustpilotの表示を確認した
利用者の口コミは、探しても1件も出てきません。
カタカナ表記とアルファベット表記の両方で検索しましたが、実際に使った人の投稿は出てきません。
良い評判も、悪い評判も、外部には存在しない状態です。
代わりに公式サイトが載せているのが、こちらの評価です。

赤枠の上側のとおり、Trustpilotで4.7、1,060件のレビューと書かれています。
そこで、Trustpilotでzaichain-ai.comのページを開いてみました。

404が返ってきました。
Trustpilotのサイト内検索でザイチェーンを探しても、該当する会社は出てきません。
ヤマト 1,060件のレビューが、その1,060件のあるはずの場所に存在しません。
利用者のコメントは公式サイトの中にしかない
公式サイトには、利用者の声も4件載っています。
その部分がこちらです。

年齢、職業、居住地まで書かれていますが、どれも公式サイトの中だけの文章です。
同じ名前をネットで検索しても、元になる投稿は出てきませんでした。
そして公式サイトには、外部の情報を打ち消す一文も置かれています。

「ネット上の情報をうのみにせず、必ず公式サイトにて最新の情報をご確認ください」と書かれています。
外部の情報は信じるな、という書き方です。
自分に不利な情報を先に否定しておく形なので、ここは特に注意して読んでください。
「この口コミは本当なのか」と迷ったら、抱え込まずに私に聞いてください。
ザイチェーンAIは金融庁の登録も警告の掲載も確認できない
登録業者の一覧にも、警告リストにも名前はありませんでした。
金融庁は、警告書を出した無登録業者の一覧を公開しています。

金融庁の無登録業者の一覧の国内業者ぶんと海外所在業者ぶんの両方を落として検索しましたが、ザイチェーンという名前は入っていません。
ただ、載っていないことは安全の証明になりません。
同じページの留意事項に、金融庁自身がこう書いています。
掲載されていない者であっても、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ますのでご注意ください。
金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」より
ヤマト 警告を受けていないのではなく、まだ把握されていないだけ、という可能性が残ります。
似た形の相談は、公的な窓口にも届いています。
国民生活センターのもうけ話に関する注意喚起には、SNSや広告から高額な運用の話につながった相談事例がまとめられていました。
そのうえで、私のところに届いている声も並べておきます。
名前と電話番号を入れたら、その日のうちに知らない番号から電話が来ました。日本語でしたが、会社名を聞いても答えてくれません。
LINE相談者さんより
まず25万円を入れれば残りは自動でやりますと言われて、断りきれずに入金しました。
LINE相談者さんより
※相談者さんには許可を得て掲載しています。
同じ作りのサイトについて、私のところにも相談が何度か届きました。
ザイチェーンAIには口座を開かないほうがいい|まとめ
ザイチェーンAIについて確認した内容を、まとめます。

- 金融庁のロゴを信頼の根拠として掲げている
- みずほの見出しに日本銀行のロゴが入っている
- 連絡先が六本木ヒルズの総合案内と同じ番号
- Trustpilotの評価はリンク先が404
- 成功率の数字が4種類ある
以上から、ザイチェーンAIに口座を開くのはやめてください。
リスクの注意書きを自分から書いている点や、収益を保証しないと明記している点は、正当に評価できます。
そこだけ見れば、丁寧なサイトです。
ヤマト 私が引っかかるのは、丁寧に書かれた文章の中身が、確かめると全部ずれることです。
AIで運用してみたいという気持ちは、間違っていません。
ただ、渡す相手の会社名が最後まで出てこない場所に、電話番号を置く必要はないだけです。
同じ作りのサービスは、これが初めてではありません。
以前調べたクラチェーンAIも、コクチェーンAIも、日本の有名な組織や番組の見た目を借りて信用を作る作りでした。
チェーンという名前だけが入れ替わって並んでいます。
私は、資産が何倍にもなるという話は持っていません。
ただ、会社名も登録もはっきりしているところなら、私が使っている範囲でお伝えできます。
「入金する前に、この電話が何なのか知りたい」
「もう振り込んでしまった」
どちらでも、いま起きていることをそのまま書いて送ってください。
私も昔、丁寧な日本語のサイトを信じて、痛い思いをしたことがあります。
見た目の丁寧さと中身は別だと分かるまでに、ずいぶん時間がかかりました。
急ぎの用がない方は、友だち追加だけしておいてもらえれば十分です。
私が確かめたことや、いま自分が置いている先を、そのまま流しています。
ヤマト 「これ気になってるんですけど」の一行で構いません。いつでも味方です😊
そのひとことがあると、その方に合う話を返しやすくなります。

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